PDFの見積書や請求書に電子印鑑を押して、クライアントへ送信したとします。
後からそのPDFを拡大表示して見直してみたり、オフィスの高精細レーザープリンターでA4用紙に印刷した際、「ハンコのフチがギザギザに荒れている」「モザイクがかかったように赤くにじんでいる」と気づいて焦った経験はありませんか?
この電子印鑑の「ぼやけ」「ギザギザ(ジャギー)」は、使用している画像ファイルの「保存形式(拡張子)」が原因です。
本記事では、電子印鑑によく使われる「透過PNG(ラスタ画像)」と「ベクターSVG(ベクトル形式)」の技術的な違いを徹底解説し、失敗しない使い分けのガイドラインを紹介します!
画質が荒くなる原因:PNGは「ピクセル(点)」の集まり
通常、最も広く配布されている電子印鑑画像は「透過PNG(ピーエヌジー)」形式です。
PNGは「ラスタ画像」または「ビットマップ画像」と呼ばれ、「色がついた数万〜数百万個の小さな正方形のピクセル(画素)」が縦横の格子状に敷き詰められて画像を表現しています。
ぼやけを完全排除する「ベクターデータ(SVG)」の魔法
一方、プロのデザイナーや信頼性を重視するB2B企業が愛用しているのが「SVG(エスブイジー)」形式のベクター電子印鑑です。
SVGは「ベクター(ベクトル)画像」と呼ばれ、ピクセルではなく「数学的な曲線や幾何学的な座標のパス(数式)」によって形状を保持するファイルフォーマットです。
このデータ構造のおかげで、SVG形式の電子印鑑はどれだけ拡大・縮小されても、その都度パソコンやブラウザの計算機能が「常に滑らかな輪郭線」を完璧に再描写します。10倍に拡大しても、10,000倍に拡大しても、輪郭が絶対にぼやけたり劣化したりしない、驚異の「解像度無限大」を実現します。
PDFドキュメントとSVGの親和性は極めて高い
そもそも、アドビシステムズが開発したPDFフォーマット自体が「ベクターコンテナ」です。PDF文書の中にSVGベクター形式の電子印鑑を挿入すると、印影は数学的な曲線のままPDFに埋め込まれます。
これにより:
- 超軽量ファイルサイズ:画質を高精細に保ちながらも、ファイル容量はPNGの数分の一に抑えられます。
- レーザー印刷での美しさ:オフィスの超高精細プリンターで紙に印刷しても、滑らかな美しい曲線がそのまま用紙に出力されます。
【使い分けガイド】あなたはどの解像度を選ぶべき?
当ツールの変換エンジンでは、目的やビジネスモデルに合わせて3段階の出力バリエーションを用意しています。以下の表を参考に最適なデータを選択してください。
標準 PNG (180x180px - 無料)
Slackのアイコン、チャットツールのプロフィール、個人の簡易的な意思表示などに適しています。公式なビジネス請求書やA4印刷文書ではギザギザが目立つ場合があります。
高解像度 PNG (800x800px - ¥100)
一般的なビジネス実務(見積書・請求書・納品書のPDF作成)に最適です。通常のディスプレイで閲覧・縮小配置して使う分には十分すぎるほど鮮明な朱肉クオリティを誇ります。
ベクター SVG パック (無限解像度 - ¥500)
企業の公式な稟議システム、B2B重要契約書、高精細プリント出力、または複数人で共同利用する会社用角印・役職印テンプレートの作成に必須です。将来にわたって絶対に画質が劣化しません。
池本テクノロジーズ独自の「電子印鑑化」システムでは、アップロードされた画像を自動輪郭追跡(Moore-Neighbor境界追跡アルゴリズム)にかけ、滑らかなベクター座標パスへ瞬時に再構築する機能を搭載しています。ぜひ「ベクターSVGパック」を一度お試しいただき、その圧倒的な鮮明さをご体感ください。